猫のおなか -6ページ目

「シャンペン・シャワー」というサッカー体験。

今から遡ること22年前、まだ日本にプロサッカーは存在せず、ワールドカップも雲の上のお祭りだった頃のことです。
とある少女漫画誌上で、南米の架空の国エスペランサを舞台にしたサッカー漫画がはじまりました。

ボールを追って画面上を走り回るのは、少女漫画にお馴染みのか細い少年ではなく、ある意味少女漫画にはありえないような逞しい青年達だったのです!

その内容は一見ギャグに彩られてはいるけど、その実描かれているのはプロサッカーの厳しさ、楽しさ、選手とチームとのシビアな関係、選手同士のチームの垣根を越えた連帯感や友情だったりしました。

ヴィトーリオの新人、アドルは18才。奥地にある村から、チームにスカウトされて入団したばかり。頼れるキャプテンディッコ(←ジーコがモデル)や謎が多いがにくめない鉄壁のDFジョゼ、ライバルチームサルバドールのマルロやアンドレなど、癖があるけど一流の選手達との交流の中で、「プロ」として成長していく。
選手達はリーグ戦を戦い、そして更にはエスペランサ代表選手として、ワールドカップ予選に挑むことになる。


正直言って、連載当時には、サッカーにそんなに興味があったわけではなく、ただキャラクターの楽しさや魅力で読んでいたところが大きかったと思います。
でも、サッカーがここまで身近になった今あらためて読み返してみると、なんて新鮮なんだろう、と思えます。サッカーの試合のシーンも、ギャグがちりばめられてはいるけど、選手ひとりひとりの心の動きがリアルなのです。
作者がいかにサッカーが好きで描いているのかというのが、伝わってくる作品なのです。

実際、欄外の柱の部分で、
『「シャンペン…」で、少なくとも50人はサッカーファンになってもらうんだ~ と、実はそういうつもりもあったのです!』
と書かれています。

50人、少ないように感じる数ではありますが、それがあの時代の少女漫画誌での連載だったことを考えると、実際反響が来るまでは、高いハードルと感じていたのではないでしょうか。

そしてこの作品、最終巻の巻末には、ワールドカップメキシコ大会(!)を作者が観戦した時のレポートが載っていて、これがまた必見なのです。
まだ「ウェーブ」という言葉も定着してない頃で、作者はこれを「時間差バンザイ」と表現していたり、ジーコやプラティニがPKを外した!という場面を見たショック体験だったり、マラドーナが若造扱いされていたり(笑)
リアルなその時代の空気が、タイムカプセルに入って届けられているようです。

「懐かしい」と感じる方、「知らなかった」という方、ぜひ一度、読んでみてください。かつて、サッカー不毛の日本に、スーパースターも天才プレーヤーも出てこないのに、こんな面白いサッカー漫画があったんです。

ちなみに、単行本未収録の「番外編」を復刻するために、復刊ドットコムでただいま投票受付中 とのこと。ピンときたら、是非投票を!


著者: かわみ なみ
タイトル: シャンペン・シャワー (第1巻)

著者: かわみ なみ
タイトル: シャンペン・シャワー (第2巻)

著者: かわみ なみ
タイトル: シャンペン・シャワー (第3巻)

デルピーにミーハー魂、萌え。

ああ、なんとも恥ずかしいタイトル……でもそういうしかないんだに~!

やべっちFCを緩慢に見ていて、「アレックス違いでサントスとデルピーを間違うなんて、失礼すぎるだろ~、双方に……」などとヘレッとしていたら、

生放送のスタジオに ご本人様(デルピー)降臨

で、絶叫。一緒に観ていた旦那も絶叫(←この人もデルピーファン)。

ま……眩しすぎる笑顔! いや~、可愛すぎる…(←30男にいうセリフじゃない)。でも、仕方ないじゃん。基本はミーハーなんだもん(夫婦して)。

そして極めつけは、このヘタクソな字の手書きのボード。最後が入りきれなくて小さくなっていくところが、なんともいえない…。

……FC戦……もちろん応援するよ、全力でユーベを!(っていうか多分きっと気楽に観られると思うけども♪)

夢の中で見たような○○○○。

天気も体調もよかったんで、久しぶりに高円寺の方までお散歩にでかけました。

表の街道は車ばかりで面白くないから、裏手の細い道を選んで歩いていると、前方に、妙に緑の鮮やかな、ちょっと見上げるくらいの木が、家の側にくっつくように立っているのを見つけました。

見たことのない枝振りで、まるで……夢の中に出てくる、造形のいいかげんな植物みたいな印象です。ぐねぐねしている感じなのです。てっぺん近くに咲いている、黄色い花も鮮やかすぎるくらいのコントラストで、本当に、誰かの夢の中からそのまま出てきたみたいな、変な木なのでした。

近づいて、よく見てみることにしました。緑、緑、緑……ツボミはピンク色でびっしり……。

真下まで行ってみて、初めて、その正体がわかりました!
(この写真では、まだよくわかりませんが)


サ ボ テ ン です。


っていうか、こんなに大きく育つものなのか、サボテンって……。
葉に触ってみると、肉厚でもったりしていて、重い感じです。

あとで調べてみたら、うちわサボテンというものの一種らしいです。種類によっては上に向かって大きく育つ、と書いてありますが……どのくらいに時間をかければ、こんなに立派に育つんでしょう。元々は、どれくらいのものから、ここまで育ったんでしょう。

興味も謎も尽きないんだけど、あんまりよそ様の家のまわりをウロウロ、写真を撮ったり眺めたりしていては、不審人物以外の何者でもないので、今日はこのへんで引き下がりました。

でもいつか……この家の人にアタックしてみたいぞ……。

嵐の等々力、vs川崎。

昨日の結果を一言でいえば、残念だった。勝ちたかった。でも、あの嵐のような雨の中、双方見応えのある試合を見せてくれたのだ。
審判に対して不満や注文があるのはもう仕方ないことで、今回はいちいち考えない。考えて腹を立てても試合は戻らないから。(うちの旦那は審判サイテー!と怒って帰ってきたけど)

前半、いい形でワシントンにボールが渡るも、相手ディフェンスの反応がよく、ゴールに至らなかった。町田とワシントンのコンビネーションについて、解説が「ワシントンの見方に対して、町田の見方はまだ若い」と。ワシントンに渡すべき時に渡さない判断をしたことらしい。

川崎が先制したのは後半22分、ヨシナリが反応できない位置からで、見事というべきゴールだった。一瞬またか、と思ったけど、まだ充分に時間には余裕があったから、意外に落ちついて見ることができた。

そして後半28分、山卓の気合いのシュート!直後、山卓がサポーターに向かって鼓舞するようにうおー!と両腕を振り上げてみせた。格好良かったなあ。いい感じだ。私たちのキャプテンは、熱い男だ!

守備の面でも、キャプテン山卓の気合いは際だっていた。解説も、責任感のある男だ、いいプレイだと褒めていて、すごく嬉しかった。

勝てなかった。それは本当だけど、でもまだ終わりじゃない。きっと、みんなの熱い気持ちも、そう言ってるはず。山卓の、他の選手達の、熱いハートを信じてる!

家で観戦、ナビスコ川崎戦…。

今日もやっぱり、家で観戦している私です。外はすんごい雨……等々力で応援してるみんなのことが心配になるくらいです。なんたって、あそこは濡れるからなー…。アウェイの洗礼もいいとこだ。

うちの旦那も、カッパ持参で行ってるけど、どうなってることやら。

そんな私の頼みの綱はケーブルテレビとCSなんですが、なんとさっき、画面が真っ暗に! しばらくして戻ったけど、この嵐みたいな雨が続いたら、また同じようになるかも~~!
困る~~!TV観戦さえ出来ないと!

まあそれは杞憂かもしれないけど。

取りあえず、スタメンは
ヨシナリ、戸田、戸川、ウエミー、林、慶行、平野、山卓、相馬、ワシントン、に、町田!
すごいぞー、スタメンで来るとはおもわにゃかったよ、まっちー。

サブには新人の文濟天君もいるみたいだし、何かと楽しみな一戦になりそうです。

この雨が少しでも小降りになってくれたらな……。

猫王子の腹、今昔。

お馴染み、我が家ののんきな猫王子。うちに来た時からいままで、何不自由なく、おおらかに、楽しく育ってきたのでありまする。
その姿は、平和そのもの…。

4ヵ月の頃の猫王子。無防備に白いお腹を見せて、熟睡しているのです。大物の風格……? いやいや、やっぱり、本能を忘れた堕落猫?

そしてこれが、現在の猫王子。育ったなあ……。これもやはり、熟睡しているのです。上から何か落ちてきたり、乗ってきたりしたらどうするんでしょうなあ。

ていうかその前に、そもそも普通、猫はこんなカッコウで寝るもんなんでしょうか。(少なくとも姫はこんな、あられもない姿にはなりません)

お腹といえば。
王子がうちに来てまだ間もない頃、うちの旦那が心配そうに私にこう言ってきました。

「らんす(←王子の名前)、病気かも……なんかおできがあるんだよ、おなかに。」
「えー?どこどこ?」
「ほら、えーとね、あ、ココ!」

………旦那旦那ダンナ、それは、乳首だから!

「えっ……男の子なのにっ!?」

…似たよーなものは、君にもついてるハズなんですが…

「……ああっ(胸を押さえて赤面) そうかあ……」

ああ……男の子って、人間でも猫でも、おおらかだなあ……。

勝ったあ♪ バーレーン戦

試合終了のホイッスルを確認して、すっかり安心して、昼前までゆっくり眠ってしまいました。

それにしても、久々にスカッとするゲームだったではないですか。小笠原のゴールの美しかったこと!
途中GK川口のボールキャッチミスとか、冷や冷やする場面はあったにしても、中澤のディフェンスは相変わらずキレてたし、なかなか満足していい内容ではなかったでしょうか。

毎度このくらい、後味すっきりな試合を頼みますよ。いよいよ舞台はワールドカップへ、うつっていくんですから。

その前に北朝鮮戦ね。昨日のイラン戦の様子では、きっと大丈夫。油断はならないけど。

ああそれにしても、当然のように、日本がワールドカップに出場することを前提で語れる時代が来るなんて、ほんの数年前まででも、考えられなかったのに、なんて夢の様な。

……夢だったらイヤだなあ(汗)
起きたら、「ドーハ」の時代だったら(嫌~)

あと数時間でバーレーン戦!

先週以来、サッカー観戦はTVでするしかない私ですが、バーレーン戦は日本にいる人はみ~んなTV観戦なわけで、立場は同じだ!

なんて変なハリキリかたしていますが、旦那は「開始時間に備えて」ただいま仮眠中。
うっかり寝過ごしたりしてはいけないので、私はまたひたすらTVを観ております。ただし、今の時間サッカーの中継はないのでサイクルロードレース、ジロ・デ・イタリア(録画中継)なんですけどね。

ジロの話題はまた書くことにして、バーレーンです。
いよいよ正念場ですねい。
バーレーンって、大きさは奄美大島と同じくらいだそうで、人口は約62万人。いくら日本が小さな島国ったって、バーレーンに比べれば大きな国なんですね。ただし、国の豊かさは日本の比ではないらしい!「お金持ち」な国です。

なんとなく、「お金持ち」な国って聞いただけで気後れするのは貧乏人のサガでしょうか。
あちらは観光地だそうなので、日本から行こうと思えば行きやすいとこなんですよね。一度でイイから、行ってみたい。ホントウに一度で結構だけど…(←暑いところが苦手)

う~~~!勝って、ドイツへの道を足固めして欲しいトコですが、さて、幕のあくのは、3時間半後!

首洗って、待ってろよ!(誰を?

頑張れる曲……

柳沢将之選手のブログ「頑張れる歌は何ですか?」 と声をかけてらしたので、いろいろ考えたんだけど……頑張れる曲、って案外難しいと気がついた。

元気のでる曲、とかリラックスできる曲、とか、追い込みの時にはよくかけてる曲、とかはあるんだけど、それぜ~んぶ併せて、私にとっては「頑張れる曲」なのかもしんない。やたらと張り切る曲なだけでは、ダメなのですねえ。

それで、ここ最近の自分のお気に入りを、書いてみることにしたのです。

まずはクレイジーケンバンドの「タイガー&ドラゴン」!
ドラマの主題歌でブレイクしてますが、サイコーですよ。これぞ男の歌です。俺の話を、聞け!!

一度ハマるととことん、いけるとこまで行きたくなります。クレイジーケンバンド!

もう一曲は、懐かしい曲。今、日産の車のCMでも流れている、ドノヴァンの「サンシャイン・スーパーマン」です。

私はこの曲はリアルタイムでは聴いてないはずなんですが、遠い昔によく耳に入ってきてたのです。
それもそのはず……夜更かしして熱中していた「オールナイト・ニッポン」のCMの最中に、この曲のインストゥルメンタルが、バックでよく流れていたんですね。

その懐かしい、なんだか、悪いことしてるような甘酸っぱい気持ちが、この曲を聴くと甦って来ます。
これちょっとした感傷かしら?

いずれにしても、サイケな香りのする名曲。今聴いても、そのポップさは色あせてません。

アーティスト: クレイジーケンバンド, 横山剣, 小野瀬雅生, 池田正典(Mansfield)
タイトル: タイガー&ドラゴン
アーティスト: ドノヴァン
タイトル: サンシャイン・スーパーマン

「あ・うん」を観る

ここんとこ、毎日ベッドにいることが多いので、自然とTVを観てしまう。でも昼のバラエティに興味がないので、日本映画チャンネルとか時代劇チャンネルとか、昔の懐かしどころをやってるのを選んで観てました。

で、向田邦子さんのドラマ「あ・うん」「続あ・うん」が放送されていたのです。昔、NHKで放送してた、フランキー堺と杉浦直樹さんのものです。

なんていうか、昔から再放送も何度となくされていて、その度に観ていたのに、どうして毎度こんなに泣かされてしまうのか(涙)

いうまでもなく、この作品は向田邦子さんの代表作のひとつであり、この2つで「あ・うん」は完結するのです。

それにしても、向田さんという方は、なんて微妙な心の行き交いを、自然に描くことができる人だったんでしょう。

フランキー堺演ずる仙吉と、杉浦直樹演ずる門倉は、二十数年来の親友で、お互いの家に頻繁に行き来する間柄なのだけど、厚い友情と夫婦の愛情と、娘のほのかだけど真剣な恋が、それぞれへの思いやりが、お互いの生活の中で影響しあって、微妙な関係をゆっくり壊してしまうのです。

思わず笑顔がでてしまう描写も、胸が詰まるような情景も、小手先の巧さでなく、なんて自然にひとりひとりが生きているんでしょう。この物語を書いた向田さんが、何故空に消えてしまわないとならなかったのか、つくづく残念でならないのです。