「最近の若いもん」事情 | 猫のおなか

「最近の若いもん」事情

こういうタイトルだけど、今時の若者についての考察ってわけではないのよ。

ここんとこ、CSで日本映画専門チャンネルを観ることが多いということは、以前の記事 でも書いたのだけど、観ていて面白いことがあるんですよね~。

戦前、戦中、戦後のそれぞれの時代に作られた映画を観ていると、どれも一通り、田舎だったり都会だったりの違いはあっても、大抵は登場人物の家族が出てきますよね。まあそれは当たり前のこと。映画は時代を映してもいるわけですから、その時代時代なりのリアルな人間関係がどうしたって不可欠なのです。

で、映画の中での「親世代」は娘や息子、あるいは親戚の若い子に対して

「最近の若いもんは、気がしれない」

とか

「今の若いのは、親のいうことなんか…」

とか、文句言ってるのです。それが戦前だろうが戦後だろうが、決まり文句みたいに出てくるんですからね、いつの時代に作られた映画も同じコト!

ということは、取りも直さず、現実の親達の「私たちの若い頃はそうじゃなかった」なあんて言いぐさは、嘘か勘違いか思いこみでしかないってことなんですよね?

いつだって、若い者は大人にとっては理解不能で得体がしれなくて、若い者から見たら大人は狡くてモノの考え方が“古くさい”らしいのです。

映画はもちろんフィクションだけど、知らない時代のこういうリアルが垣間見られるって、面白いですよね。

さて、これから先「最近の若い子は…」と自分の頭をよぎったら、「待てよ、じゃ、私の若い頃って本当はどうだった?」って考えてみることにしようかな。