「向かうところ敵なし」 | 猫のおなか

「向かうところ敵なし」

散歩していたら、裏道の途中でこんなものを見つけました。

何かの石に、石敢当って書いてブロック塀に針金で括りつけてあります。書いてあるっていうか、彫りつけてあるんですね。

奇妙なモノがあるな~と思って、家に帰ってから調べてみたら、これは「石敢当(または石敢當)」と書いて、いしがんとうと読む、魔除けなのだそうです。
「向かうところ敵なし」という意味のある言葉で、三叉路やT字路の突き当たりに置いておくと、魔物がこれに捕まるらしいのです。

中国から沖縄や九州に伝わった風習で、今では日本各地で見られる、とのことなのですが、なんでも自分たちの土俵に引っ張ってきて消化してしまう。なんとも日本人らしいことです。
しかも、これはいかにも手作りで、素朴で、なかなかイイ感じです。

元々はただの石なのに、文字を彫り込むと魔物もやっつけてしまう、万能の魔除け。こういうのを、言霊というんでしょうか。

それにしても、なんて力強い響きなんでしょう!

向かうところ、敵、無し!